ウォルター・ラダメス・アコーシ教授

(1912〜2006)

Walter Radames Accorsi
( ウォルター・ラダメス・アコーシ)
元サンパウロ大学農学部名誉教授
1912年 ブラジル・タクァリティンガ市生まれ
2006年 享年93歳にて逝去


アコーシ教授


タヒボの自生地域を特定

 南米植物学の世界的権威であった故・ウォルター・ラダメス・アコーシ博士は50年間に及ぶ調査・研究から、タベブイア・アベラネダエ(タヒボ)の生育地の特定に成功。後に、京都大学を中心とした研究グループにより、アマゾン川流域の特定地域で伐採したアベラネダエに、人の健康維持に優れた働きをする未知の有機化合物が含有されることが発見され、アコーシ博士の研究を裏付けられます。そして、この新規化合物はタヒボジャパン社と研究者らによって「NFD」と命名されました。


サンパウロ大学ピラシカーバキャンパス
サンパウロ大学

 サンパウロ大学はサンパウロ市内に本部、メイン・キャンパスを置き、サンパウロ州内の5都市(バウルー、ピラシカーバ、ピラスヌンガ、リベイロンプレット、サンカルロス)に分散したキャンパスを持つ州立大学です。 1934年創立、広大な敷地に33の学部や研究所を持ち、教授5,000人余りと、大学院生を含めた学生数57,000人をかかえる、名実ともにブラジル最大にして最高の大学です。これまで多くの優れた人材を輩出しており、多くの卒業生が世界で活躍しています。 農学部はサンパウロ市からおよそ140km北西のピラシカーバにあり、現地ではESALQ(エザウキ=Escola Superior de Agricultura Luiz de Queiroz)と呼ばれます。この町はサンパウロ州では田舎に位置しますが人口は30万人以上で、大学があることから比較的大きくにぎやかな町で、サンパウロ大学があること以外ではサトウキビの農園やサトウキビを原料とした酒造業が有名です。
この町の名前"ピラシカーバ"(Piracicaba)とは先住民の言語Tupi語で"魚が止まる場所"を意味します。町を流れるピラシカーバ川には魚止滝があり、現在でも産卵の季節には川を遡上する魚を観察することが出来ます。